2017年11月05日
※今日のこの日記は「みんなの着せ替え!」に直接関係ある話ではないです。オリキャラ創作やる人向けに書きます。

『Mytter』という、一人用疑似twitterみたいなスマホアプリがあります。
Mytter (Android版)
Mytter (iPhone)

このアプリを「自分はどんなふうに使って創作支援として活用したか」という話を書きます。

Mytterは必ずしもtwitter的使い方をしなければいけないというわけではありません

このアプリは疑似twitterですが、オフラインのみで機能しますし、人間の相手は不要なので、「必ずしもtwitter的使い方をしなければいけない」というアプリではありません。

むしろtwitter的に使ってキャラに対話させたいと思ってと思ってリプ機能を使うと、「リプはTL上には表示されない」という仕様のために視認がしにくく、「twitter的に使うのは難しい」という問題に直面します。

Androidアプリ『Mytter』って、リプはどこに表示されるの? →「リプを受けたツイート」を開いた画面のみ : 林檎の国 泥の国 http://andromemo.blog.jp/archives/26448848.html

なので自分は、「Mytterでリプ機能を使うのはよそう…」という結論に至りました。
そもそも「自キャラ達がtwitterをする」みたいな想像がうまくできなかったので、無理にtwitterをさせるのではなく、違う方法で楽しもうと思いました。

自分の使い方

自分は、「拠点に来た来訪者(見学者)に対し、ランダムなキャラたちがランダムに語りかける」とかそんな体のメッセージを量産することを目的に使うことにしました。

<ルール>
●セリフの内容は次に引き継いだりせず、一回こっきりで終わるものとする。
●キャラそれぞれが「自分は今から何するつもり」「自分は誰のことをどう思ってる」などのメッセージを、「来訪者相手に勝手に口にする」or「来訪者に問われた体で口にする」


<例>
「見学? 何年何組? いいよ、テキトーに座っててください」


たとえばこんなかんじです。
こういうのをキャラごとに、「そのキャラが一番言いそうな感じ」の表現に変えて書くという作業に使いました。
キャラによっては「身内以外の来訪者を歓迎せず、露骨に凄む」であったり「代表者がまだ来てなくてわからないと言ってうろたえる」であったり、キャラごとに「第三者対応」というのは反応が一番異なるところかと思います。
書き手である自分が「そのキャラをどういう性格だと認識しているか」を見つめ直す作業として楽しみました。

Screenshot_2017-10-24-23-54-26

「こうやって発言させて終わり」にするんではなくて、これをきっかけに自分が一番やりたい創作形態(小説とか漫画とか絵とか)に、ここで発言させた内容をフィードバックしたり(当然フィードバックできるものであるべきです、そのキャラの「性格」から出た発言なのであれば)、ここで発言させた内容を「元にして本編に組み込む」ようになりました。
自分は創作のきっかけみたいなものがよく分かってなくて何年も詰まっていたりしたので、これがすごく役に立ちました。

想定集

Mytterでランダムトークさせるにあたっては、「以下のような内容を来訪者から問われて答える」体を想定して書きました。

●来客対応
●入室挨拶
●退室挨拶
●取り込み中
●拠点(部・団など)の内容紹介
●ざっくり自分のことを自己紹介
●なんて呼べばいい?
●自分の気に入ってるところを勝手に独白
●できなくて困ってること、気にしてることを勝手に独白
●自分の所属部隊が好きであるかどうか
●放課後・就業後何してる?と問われて
●休日の過ごし方
●自分が選ぶ髪形や服装を気に入ってるかどうか
●「自分には直せないな」と思ってるクセ
●「直さなきゃ」と思ってるクセ
●気にしてるジンクス
●兄弟・姉妹のこと
●友達のこと
●友達の「自分は助けてやれないけど大丈夫かな…」と思ってること
●友達の「これは自分が助けてやらなきゃ」と思う哀れなこと
●友達の「これは言っても治らないな」と思って呆れてること
●友達が助けてけくれて嬉しかったこと
●友達に「迷惑かけてて申し訳ない…」と思ってること
●友達の「あれから時間経ったし許してるけど、あの時すごくムカついた」こと
●友達の「自分にはかなわない。本当にああいうこところはカッコイイ」と思ってること
●友達の面倒くさいところ
●友達の「あいつこれ嫌いなんだよね!おもしれー」と思ってること
●友達の「あいつこれ嫌いなんだよね…仕方ないな…」と思ってること
●友達の「子供っぽいなぁ、かわいいなぁ」と思うこと
●友達の「こいつ前と変わったなー」と思うこと
●友達の「こいつぜんぜん変わらないな…」と思うこと
●友達との出会いのエピソード
●一方的なかけあい、友達を遊びに誘う
●一方的なかけあい、友達に一緒に帰ろうと声をかける


自分にはこのやり方は100質や履歴書作成より合ってた

この想定集、要はやってることは「創作100の質問」とかと似たようなものかと思うのですが、「このキャラに対して100のインタビュー!」と突き詰めようとするよりも、「思いついたことから思いついたキャラで書く」というやり方のほうが自分には合ってました。

100質だと、思いつかない・書けない・未設定である・未想定である空白の行を作ってしまうと、その未設定が気になって詰まって書き進められなくなることが自分は多かったです。
もしくは、無理にその空白を埋めようとして「空白行を埋めるためだけの設定」を作り出してしまうことをすると、「必要だったわけではないのに無理に作ってしまった設定」が足枷になったりすることもあったりして、良い方向に創作が進みませんでした。

もちろん必要あって発生する設定、自分で「これは今後活かせそう」と思って考え付く設定であればいいのですが、活用先もないのに親兄弟や生まれの設定を作り出し、作ったはいいけど何の活用もできず、それゆえ創作が進まなくなるみたいなことも多く、100質や履歴書作成というキャラ創作法は決して盲信できないと思い始めていたところでした。
(もちろんその方法でうまくいく人もいると思いますが、自分はそうじゃないなと思ったところでした)

なので自分は一次創作にあたって、「無理に100質を完全に埋めよう」とするよりも、「今考えられてない人格については保留」にして、「既に書けた事柄から更に書ける事柄を繋げて書く」努力のほうを優先したいと思いました。なので「とにかくどのキャラでもいいから目に付いたキャラの思いついた質問の答えを書いていく」やり方は自分に合ってました。

別にこれはMytterじゃなくてもできる作業だけど

これはMytterじゃなくてもできる作業なんですが、自分がやり始めたきっかけはMytterでした。アイコン(顔画像)が使えるっていうのはただのテキストエディタにはない大きなアドバンテージでした。

Mytterの難点

Mytterには大きな難点がいくつかあります。

リプ機能を使うとTLに表示されない
●リプ機能を使うと一括エクスポートの対象外になるのでバックアップが大変
Mytterで書いたテキストの保存場所が分からないので、エクスポート・バックアップは手動で行わなければならない
●txtエクスポートはできるけど、インポートはできない。なのでMytter上で使えるデータとしての「端末間のお引越し」は不可能
●「外部SDカードに保存」ができないので、自分で意図してエクスポート・バックアップする習慣がなければ端末に何かあった時に自分が書いたデータもろとも復旧不可能になる
●Mytter上で書いた発言の前後の入れ替えやソートはできない


「Mytterで書いたデータを蓄積して書き続けていく」ことに関して、Mytterはあまり優しい仕様ではないです。
自分は自分が書いたデータは大事に保存していきたいので、「保存場所が分からない」「外部SDカードに保存できない」「自分で定期的にエクスポートしたのちバックアップを取らなきゃいけない」というのは手間だし怖いなと思いました。

最終的に自分はMytter使わなくなりました

自分は、書いてるうちに「これMytter使わなくてもプレーンテキストで書いていける内容だな…」と思うようになったので、Mytterから全てのデータをエクスポートしたプレーンテキストで続きを書いていくことにしました。

プレーンテキストであれば保存場所も自分の好きなところを選べますし、発言の順番の入れ替えやソートもできます。

ファイル保管の安全性、テキストの取り回しのしやすさを考えると、「Mytterにこだわるよりもプレーンテキストのほうがやりやすい」ことが明らかだったので、Mytterを使うのを終わりにしました。

ただ、こういう「キャラが来訪者に向けて好き勝手にランダムトークする」という体のテキストを書き始めるにあたっては、「顔アイコンを一緒に表示できるMytterがなければ自分は書き始めることもなかっただろう」と思うので、Mytterに出会えたことにとても感謝しています。

自分がMytter使ってた時は着せ替えで作ったアイコンではなかったのですが、着せ替えで画面サイズ2で出力した画像から110x110でアイコンを作ってMytterに読み込んで使うこともできたので、着せ替えとオリキャラ創作を並行して行ってる人には創作手法のひとつとして紹介したくて書きました。

Mytterで書き続けてゆくには、ファイル保管の安全性やエクスポートの問題がありますので「Mytterのみで書き続けていくのは難しい」と思うのが私の結論ではありますが、Mytterでキャラの性格を見つめ直して把握し始めるきっかけにして、書き溜まったらプレーンテキストにエクスポートしてお好みのエディタで続きを書いていく、という手法を創作方法のひとつとしておすすめします。




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Kisekae Tips 1001
ぽち公先生作のFlashゲーム「みんなの着せ替え!」のいちファンです。

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