story03re_ (04)

「ストーリーモード」と「自由に配置できるテキスト」とコピペを利用して、「テキストを一行ごとに表示させる」という手法に挑戦してみました。

今回はpixivでご覧ください。

「みんなの着せ替え ストーリーモード挑戦記3」/「名無し1001」の漫画 [pixiv]
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=73357971


pixiv PC版でご覧いただけたら嬉しいです。
pixiv PC版 漫画モードでは、クリックするとスクロールなしに次の画像の位置にジャンプします。
今回そういう閲覧を想定して作りました。


「みんなの着せ替え ストーリーモード挑戦記3 をうごイラで」/「名無し1001」のイラスト [pixiv]
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=73358096


こっちはうごイラ。
漫画モードで投稿したものと内容は変わりありません。
このような表示の仕方でも実現可能であるという例です。


解説 どういうことをしているのか

劇中 キャラが2p目で言っているとおり「同じ画像・既存の文章に、次の行を足していく」ただそれだけのことです。
pixivで画像をスクロールで見ていっていただければ分かるとおり、行を足している間の4枚の画像はキャラも背景も同じ画像ですので、とても無駄が多いつくりです。
次の画面に足したい部分だけを描写するのではなく、前の画面にあった部分もそのまま残した状態で画像出力するわけですから、こういったロスが生まれます。
これはそういう手法です。

どういう時に使えるのか

この手法は、
●次の画像への切替方法が「画面全面を切り替えアニメなしで切り替える
●次の画像の表示位置が今の画像の表示位置から変わらない所に表示される

この2点が守られる場合有効です。

つまり着せ替えのストーリーモードと、pixiv PC版 漫画モードが該当します。
他にもGIFアニメなどにも向いているかもしれません。
そう思ったのでうごイラにしてみました。(GIFアニメじゃないけど)

どういう時に使えないのか

この手法は、次の画像への切替方法がアニメする切り替え方法である場合、有効に働きません。
「切り替え方法がアニメする」というのはどういうことか。

「切り替え方法がアニメする」例
フェード
●短冊
●シェーブ
ワイプ、スライド
●フリップ
●ウィンドミル
●キューブ
●スクロール、押し出し
●ページめくり


DTV Page! - トランジションについて
http://www.nodamusen.jp/dtv/transition.html


GIFアニメ、映像を作るソフト、ゲームを作るソフト、デジタルフォトフレームアプリ、電子書籍アプリなどで、こういった「画面切り替え」の効果が用意されていることがあると思います。
こういった画像切り替えアニメ効果が搭載されていてOFFにできない場合、この手法は有効に働きません。

みんなの着せ替え!では、ストーリーモードの次のページ切り替えにあたって、このような切り替えアニメ効果が一切ありません。
ストーリーモード閲覧モード(PREV)では、画面をクリックすると何の切り替えアニメもなく次の画面に変わります。
だからこそこの方法を使うことができます。


「挑戦記03」 ストーリーモードでの作り方解説

前提:今回自分は、「1ページにつきテキスト4行まで」というルールを敷いて実践してみました。

pixivで公開したとおりの順でストーリーモードを作ったわけではなく、「テキスト4行」を書いた1ページの画面を、まず7画面ぶんストーリーモードで作りました。
こういうことです。
Kise20180804-2006_02

この状態のときのストーリーモードのデータ量はこうです。
7個で済んでいます。
clip_1


ここから先、「テキストを一行ごとに表示させる」ためのコピペと削除の作業が始まります。
それを開始すると、テキストやキャラの修正はとても難しく煩雑になる
ので、テキストやキャラの表情・動作はこの時点で完成させていなければなりません。


ストーリーモードのページのコピペを行います。

clip_3
こんな具合です。
1pを3枚複製できたら、2pを3枚複製し、3pを3枚複製し…と繰り返していきます。
最終的にストーリーモードのデータ画面が「どれがどれだか、データのマスだけ見てもわからない」状態になります。
この画像みたいにマスに「1p」「2p」なんて書いてないので。
注意力が必要になります。

結果的にこうなります。
clip_2


コピペを終えたばかりの今現在、「同じセーブデータが4枚並んでる×7p」という状態になっています。
なので1p目のコピペセーブ4枚を画像で表すと、こんなふうになってるわけです。
Kise20180804-2024_01

これを、
「1枚目はテキスト2~5行目を消す」
「2枚目はテキスト3~5行目を消す」
「3枚目はテキスト4・5行目を消す」
「4枚目は何もしない」

という作業をします。

つまりこのような完成形を目指します。
Kise20180804-2024_02

[ストーリータブ] マス移動
[テキストタブ] テキストの選択・削除
[ストーリータブ] マス移動
[テキストタブ] テキストの選択・削除
…といった作業の繰り返しになります。
これを7p目まで繰り返しました。

途中でミスった場合はストーリータブで「ページ丸ごとのコピペ」をしてリカバリーしたりしました。。


これを繰り返して、せっかくなので最後にエンドカードを足して、ストーリーモードの完成としました。
ストーリーモードのPREVで閲覧しながら、Winshotでスクリーンショットを撮影しました。
全29枚の画像になりました。
Kise20180804-2040_01


この手法、ストーリーモードに向いてるの? 向いてないの? →閲覧には向いてる。編集には向いてない

この手法は、前述しましたとおり、「あまり変わらないデータが増大する」手法です。
それゆえ、画像出力さえしてしまえば「画像」として固定されるので最早関係ありませんが、着せ替えの編集中となるといきおいリスクとなると思います。

ストーリーモードは、セーブデータを連続しているようなモードです。
おそらく普通に使っていても負荷が高いと思います。
そこに「あまり大差ないセーブデータをいくつも抱え込む」といったこの手法は、もっと負荷が高まると思います。

たとえばですね、今回元々作った「4行のテキストを完成させた状態×7p」。
この状態の時のストーリーセーブのファイルサイズが、25KB。
Kise20180804-2006_02


「テキストを一行ごとに表示させる」ための手法を取り、エンドカードをつけた、合計29枚の状態。
この状態の時のストーリーセーブのファイルサイズが、104KB。
Kise20180804-2040_01


元のセーブの画面を4倍に増やしてるのだから、ファイルサイズも4倍になるのは必然。

本来25KBで済んでいた話が、最終的に話自体は違いがないのに演出のために4倍になったということになります。
演出のために容量が増えることを決して無駄だとは思いません。
ただ、着せ替えの動作中における負荷の増大は、間違いなくリスキーです。

負荷が増大すると効果タブが外れたり色マスがおかしくなったり、負荷増大特有の症状が現れ、再起動が必要になります。
「負荷が大きすぎて再起動してもどうにもならない」こともあるかもしれません。

ストーリーモードは、セーブボタンを押すことなくいくつもの画面を行き来できますが、それが読み込めるのは今回の起動時だけです。
自らストーリーセーブをしなければ、終了時にそれらのデータは消えてしまいます。
負荷が高まるということは異常終了のリスクも高まるということです。
ファイルサイズの増大は負荷の増大を呼び、異常終了にも繋がりやすくなります。
「演出のためだけにファイルサイズを増大させる」のは、だいぶリスキーなのではないかと感じます。

再編集しにくい

あとこれも前述しましたが、この手法は再編集しにくくなる手法です。
「キャラ・背景・カメラ位置・テキスト1行目は、4画面とも同じ状態」ですよね。
ゆえに、キャラやテキストを途中で変えたいと思ったら、4画面同じように変更しなければいけない。
エディタブルではなくなるということです。
これは行数が増えれば増えるほど「同じ」にしていなければいけない画面数が増えます。
(なので今回4行に留めてみました)

おすすめなの? おすすめじゃないの?

「こんな手法が着せ替えで活用できるかもしれない」と実践してはみましたが、
●ストーリーモードの操作が楽ではない
●負荷が高まる
●再編集が難しくなる
という難点があるため、あまり人にすすめやすくはなく、実用性に欠ける…と感じています。

ともあれ実践してみましたので、これを何かに活用してみたい方のヒントになれば幸いです。
自分はテキストが一括表示だった頃のRPGツクールで二度見かけたことがあり、それをヒントに活用しました。(だから今回四行なんです)

負荷の増大に対し「こまめな保存で乗り切ろう」という根性をお持ちの方でしたら、「テキストの表示を一文字ずつ行う(次の画面に表示させる文字を一文字ずつ増やす)」というド根性ストーリーモードも実践できるかもしれません。(自分にその根性とスペックはないです)

ストーリーモードよりも、違うツールを使った時に、少ない負荷で実践できるなら活用しやすいと思います。
どなたかの発想のヒントになれば幸いです。




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Kisekae Tips 1001
ぽち公先生作のFlashゲーム「みんなの着せ替え!」のいちファンです。

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